試合日程
・11月7日 18時40分 ブレックスアリーナ宇都宮
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目覚まし時計の意味合いもあった敗戦の翌日、栃木ブレックスは持ち味である厳しいディフェンスから滋賀レイクスターズを圧倒しての勝利。10勝2敗で並ぶ千葉ジェッツとの対戦を前に、いい意味でも悪い意味でも自分たちの現状を知ることとなった。
スタッツも肉薄した首位攻防戦
Bリーグ1年目から東地区で激戦を繰り返している両チームにとって、11月7日が今季のレギュラーシーズン初対決となる。ここまでチーム平均得点は栃木の84.5得点に対して千葉が83得点。3ポイントショット成功率は栃木の36.8％に対して千葉が37％。アシスト数は栃木の22本に対して千葉が20.3本。主なオフェンスのスタッツではほぼ互角であり、リバウンドも千葉が0.4本多いだけな僅差ということからも、東地区の首位攻防戦にふさわしい熱戦が期待される。
小野龍猛が右手舟状骨骨折による長期離脱を強いられているのは、千葉にとって大きな痛手。特にミスマッチとなりやすいポストアップから得点機会を作り出す機会を失うことは、ボールムーブが活発でなければいい形でシュートを打てないことへとつながる。栃木はオンボールだけでなく、オフボールでもディフェンス対応が厳しい。アキ・チェンバース、石井講祐、田口成浩といったシューターは、オープンになる機会が今までの試合よりも減少する覚悟が必要だ。
トランジション対決に注目
千葉としては武器であるトランジションゲームを展開する機会を増やすことに加え、富樫勇樹と西村文男のポイントガード陣のゲームメイクが勝利へのカギになるだろう。速攻での得点に限ると、今季はここまで相手を上回ったのが5試合。11月4日のサンロッカーズ渋谷戦では、まさかの無得点に終わっている。
栃木はもともと攻防の切り替えが早く、トランジション・ディフェンスのいいチーム。千葉はハーフコート・オフェンスでしっかりとボールを動かし、キャビン・エドワーズ、マイケル・パーカー、ジョシュ・ダンカンがいい形で得点できる形を作りたいところ。富樫の得点力は当然必要になるといえ、西村と2人で13アシスト以上の数字を出せるかは、千葉が勝つための指標になるだろう。また、渋谷に連勝したとき以上に、我慢強く戦うことが必須である。
栃木としては、滋賀との2戦目で見せたような厳しいディフェンスを再現できるかが重要。トランジション・ディフェンスをしっかり遂行し、千葉にハーフコート・オフェンスを強いる展開に持ち込みたいところ。エドワーズ、パーカー、ダンカンの3人を合計45得点以下、3Pショット成功数を7本以下に限定させるかという2点は、ディフェンスの注目点としてあげておきたい。
体調不良で3試合欠場した遠藤祐亮は、滋賀との2戦目で22得点をマーク。シューティングスランプに陥っていた鵤誠司も、9本中4本成功させての10得点と復調の兆しが出てきたのはプラス材料。ライアン・ロシターは厳しいマークによって得点数が減少傾向であっても、4日の滋賀戦で13アシストを記録。この試合で出場した9人全員が2本以上のフィールドゴールを決めたのは、チームとして戦えていることの証と言えるものだった。
最後にもうひとつ。NBL時代にトヨタでチームメイトだったジェフ・ギブスとパーカーのどちらが、より質の高いプレーをするかも、勝敗のカギとなりうる要素としてあげておきたい。
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