愛知県で開催されている「平成30年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会」(東海インターハイ2018)は4日、男女の3回戦が行なわれ、ベスト8が出揃った。
男子は前日の2回戦で第1シードの福岡第一(福岡)が実践学園(東京)敗れるという波乱が起こったが、その実践学園も3回戦で八千代松陰に敗れ、目標に掲げていたベスト8には届かなかった。地元インターハイでの優勝に意気込む中部大学第一は、同じく留学生の高さを持つ東山(京都)を1点差で下して、準々決勝進出を決めた。また3回戦屈指の好カードとなった第3シードの開志国際(新潟)と、昨年度のインターハイ王者・福岡大学附属大濠(福岡)との一戦は86-73で開志国際が勝利を挙げた。
男子は明日タイ・バンコクで開幕する「FIBA U18アジア選手権大会」に出場する選手が不在のため、チーム状態が不安定なチームも多い。しかしその分、どのチームにも優勝のチャンスが生まれている。
一方の女子は、第5シードの精華女子(福岡)が前日に初出場の高知中央(高知)に敗れる波乱もあったが、上位陣はそろって3回戦に進出していた。しかし今日のゲームで第1シードの安f城学園(愛知)が、昨年度のインターハイ女王・岐阜女子(岐阜)に敗れると、第2シードの大阪薫英女学院(大阪)は四日市商業(三重)に、第4シードの聖カタリナ学園(愛媛)は明星学園(東京)にそれぞれ敗れた。
優勝候補の一角に挙げられていた安城学園の金子寛治コーチは「チームとしてやってはいけない細かいエラーが出てしまった。もちろん起こりうることではあるが、そこを指導しきれなかった私の指導の甘さです」とゲームを振り返った。
エースの野口さくらも「相手の攻撃に対応しきれないところがあった。そこをみんなでカバーできなかったので、相手のリズムを止められなかった」と涙を流した。
この結果、女子のシード校は八雲学園(東京)だけとなったが、桜花学園や東京成徳大学、大阪桐蔭といった全国の常連校も勝ち進んでいる。夏の女王の座を争う戦いは激化していくばかりだ。
もちろん男子の王座争いも、これからさらに熱を帯びてくる。
男子ベスト8
八千代松陰(千葉)、中部大学第一(愛知)、東海大学付属諏訪(長野)、八王子学園八王子(東京)、開志国際(新潟)、北陸(福井)、桐光学園(神奈川)、明成(宮城)
女子ベスト8
岐阜女子(岐阜)県立津幡(石川)、大阪桐蔭(大阪)、明星学園(東京)、八雲学園(東京)、桜花学園(愛知)、東京成徳大学(東京)、四日市商業(三重)