3月4日に開会式を迎え、5日から競技が始まった北京パラリンピックは、連日日本勢が活躍し、メダル獲得のニュースが続いている。スキーの村岡桃佳は5日に金メダル1号になると、6日も金、7日は銀と3日連続でメダルを獲得しており、今大会でも"メダルキラー"ぶりを発揮している。
村岡桃佳が連日メダル獲得! クロスカントリー男子では新エース誕生
競技初日となった5日、アルペンスキー男子滑降(座位)では、2002年ソルトレイクシティ五輪から6大会連続出場の森井大輝が銅メダルを獲得。5大会連続のメダルとなった。同じく女子では、平昌五輪で計5個のメダルを獲得し、昨年の東京パラリンピックにも参加し、夏冬出場のパラアスリート・村岡桃佳が、北京大会の日本人金メダル1号に。年初にじん帯を痛め、2月上旬に復帰したばかりで十分とはいえない状況での大会入りだったが、驚異的な身体能力でリカバリーしてみせた。
翌6日には、森井がアルペンスキー男子スーパー大回転(座位)でも3位に入賞し、連日のメダル獲得に。しかし、「目指しているのは3番ではない」という強い思いを語り、残る種目で自身初の金メダルを狙う。そして同種目女子では、村岡が今大会2個めの金メダルを獲得。ゴーグルのなかでコンタクトレンズが外れながらも1位で優勝を決めた。平昌大会の同種目は銅だったメダルの色を塗り替えた。
今日7日は村岡がアルペンスキー女子スーパー複合(座位)で3日連続の金メダル獲りに挑むも、惜しくも銀メダルとなった。村岡の残る種目は大回転と回転となる。男子スーパー複合(座位)の森井は、無念の途中棄権で初の金メダルはならず。大回転で悲願成就なるか。
クロスカントリースキー男子20キロでは、開会式で日本選手団の旗手を務めた21歳の川除大輝が圧巻のランでトップを飾り、2度めのパラ大会で金メダルとなった。平昌大会の金メダリストである新田佳浩は7位だった。
レジェンドとして同種目を牽引してきた新田は、新たなエースとなった川除に向け、「これから引っ張ってくれる存在。これがゴールではないので、彼自身もっと成長して、もっと高みを目指して頑張ってくれれば」と祝福とエールを贈った。